鎮痛剤の服用には注意が必要

鎮痛剤(頭痛薬)の服用には注意が必要です!

頭痛などの痛みを和らげてくれる鎮痛剤。病院での処方に加えて、ドラッグストアで簡単に購入できることもあり、比較的安易に使用しがちです。しかし、お薬には必ず副作用があり、また依存性が指摘されることも少なくありません。服用に際しては十分な注意が必要です。

痛みは身体が発する警告アラームです

ある書籍でお医者様が鎮痛剤について「鎮痛剤のメリットは痛みを抑えるだけで、根本的な治療にはなりません。」と断言しておられます。

頭痛をはじめ身体が発する痛みは、体内に異常が発生していることを示すサインであり、身体からの警告アラームです。鎮痛剤の服用はこのアラームを強制的に切ってしまうので、見逃してはいけないアラームまで切ってしまう恐れがあるのです。

また用法容量を守らずに鎮痛剤を使い過ぎると、胃腸障害や腎障害などが起きることがあります。
鎮痛剤は痛みや発熱に関与している「プロスタグランジン」という物質が作られるのを抑えて効果を発揮します。

その一方でこの「プロスタグランジン」は胃の粘膜を保護する役目や、血流にも関与して腎臓にも作用していますので、鎮痛剤によって「プロスタグランジン」が減ってしまうことによって胃腸障害や腎障害が起きる可能性があるのです。

頭痛薬依存からの悪循環?薬物乱用頭痛とは?

鎮痛剤に依存しすぎることで、痛みに敏感になり引き起こされる頭痛があります。近年特に増加している「薬物乱用頭痛」です。

典型的なパターンとしては、まず頭痛で鎮痛剤を服用→薬が効いて一時的に痛みが治まる→薬の効果がきれて頭痛が再発→我慢できずにまた頭痛薬を服用、という流れになります。

鎮痛剤を日常的に服用していると、身体が痛みに対して過敏に反応するようになる恐れがあります。痛みは身体からの警告アラームで、鎮痛剤はそれを切るものです。飲み続けているうちに、身体はもっと早くアラームを出すようになり、その結果、痛みのスイッチが入りやすくなってしまうのです。鎮痛剤により痛みが誘発され、薬の有効時間も短くなります。これが「薬物乱用頭痛」です。

通常1カ月に10日以上鎮痛剤を使い続けている状態が3カ月以上を超えると、薬の使い過ぎによるリスクが高まると言われています。月に10日以上服用している人は要注意です。

薬に頼る前に頭痛自体を治すことが大切です!

病院で処方された鎮痛剤や市販の鎮痛剤を飲むと頭痛が弱まったり、あるいはまったくなくなったりします。

しかし、薬の効果がきれると、またズキズキと頭痛がはじまります。そこでまた薬を飲むという繰り返しになります。

頭痛が不安で鎮痛剤を手放せない方や痛みのない段階でも予防のためにと服用されている方も少なくありません。

繰り返しになりますが、「鎮痛剤のメリットは痛みを抑えるだけで、根本的な治療にはなりません。」と断言されているお医者様もいらっしゃいます。

頭痛がすると鎮痛剤を飲む。薬の効果が薄れると、また頭痛がする。するとまた鎮痛剤を・・・
どこかのタイミングで、その繰り返しの悪循環を断ち切る必要があるのす。

ライズ整体院