肩こりについて説明します

肩こりについて説明します

肩を抑える女性の写真

肩こりとは、首や肩、肩甲骨周りの筋肉が緊張して硬くなり、こりや痛み、重だるさを感じる状態を言います。

2016年の国民生活基礎調査では、自覚している症状の女性第1位、男性第2位に挙げられるほど多くの人が肩こりで悩んでいます。

肩こりの症状

肩こりの症状は首から肩や背中にかけて、「こる」「痛い」「重い」「だるい」「つっぱる」「はる」等と表現され、感じ方は人によって様々です。

ひどくなると、頭痛やめまい・吐き気などを伴い、あまりの辛さに寝込んでしまうケースもあります。

肩こりの原因

肩こりの主な原因は生活習慣にあります。施術を受けても、悪い生活習慣を続ければまた再発してしまいます。根本的な改善を目指すには、整体で身体を整えることに加えて、日常生活の改善も必要になります。

不良姿勢

スマホをする猫座の男性のイラスト

不良姿勢は肩こりにつながります。PCやスマホの操作、うつ向きでの作業などが悪い姿勢の典型例で、頭を前に倒し背中が丸まって、肩が前に出た猫背の姿勢になっています。

頭が首の上に真っすぐのった姿勢では、首の骨がバネの役割をして頭の重みを逃がしてくれますが、猫背の姿勢では、前方に出た6kg近くある頭を支えるために、首の後ろから肩にかけての筋肉が常に緊張して硬くなっています。

頭がこれ以上前に倒れない様に、首や肩の筋肉がずっと引き上げている状態、これが肩こりの原因です。

長時間の同一姿勢

パソコンをする女性

デスクワークやゲームのプレイ中など長時間同じ姿勢を取り続けると、首や肩周りの筋肉が硬くなって血管を圧迫し、血流が悪くなります。血行不良になると筋肉内に老廃物が蓄積し、これが神経を刺激して肩こりの症状を引き起こします。

赤ちゃんや動物は、頻繁に伸びをしたり体を動かしています。寝ている時の寝返りも同じです。人や動物は自然に身体を動かすことで、身体の調整をしているのです。長時間同じ姿勢でいることは、身体にとってとても不自然な状態だと言えます。

運動不足

肥満の男性

 

運動不足は筋力の低下を招き、身体を支える力が衰えます。また、筋肉は伸縮することで、血液を循環させるポンプの働きをしていますので、筋肉の衰えは、全身の血液循環の悪化にもつながります。

このような理由から運動不足も肩こりの原因になりますので、適度な運動で筋肉を鍛えることは、肩こりの予防や改善につながります。

身体の冷え

冷え性の女性

肩こりの不快な症状の原因は、肩や首の筋肉内に老廃物が滞っているためです。冷え性の方は血液循環が悪いので、この老廃物が溜まりやすく、排出されにくくなります。

特に女性で慢性の肩こりでお悩みの方は、冷え性を合わせ持っておられる方が多いようです。食事や運動を見直し、冷え対策することも肩こり改善の重要なポイントになります。

鞄の種類や持ち方

鞄を持って歩く女性のイラスト

かばんの種類や持ち方が肩こりにつながるケースもあります。特に長時間、重いかばんを持って過ごしたり、片側ばかりでかばんを持つ習慣などは注意が必要です。

ある肩こりとカバンに関する実験では、リュックが最も肩の筋肉への負担が少なく、手提げかばん・斜め掛けかばんの場合は、左右の持ち手や掛ける肩を、こまめに変えることで負担を軽減できるとのデータが出ています。

食べ物や栄養

食べ物と添加物のイラスト

食べ物が肩こりに関係していると聞いても、あまりピンとこないかもしれません。ですが、添加物・砂糖の取り過ぎや暴飲暴食による内臓の疲労は肩こりにつながります。

内臓が疲労すると、下垂して姿勢バランスを崩したり、周りの筋肉が反射で硬くなったりします。また、食べ物が冷えの原因になっているケースも多く、食生活が肩こりに与える影響は無視できません。

精神的ストレス

ストレスを抱えた女性

精神的なストレスを受けると自律神経の交感神経が優位になります。交感神経は「闘争と逃走の神経」と呼ばれ、優位に働くと心拍数や血圧は上昇し、瞳孔は開き、身体は緊張して戦闘モードの状態になります。

このような状態が続くと、身体は常に緊張していますので、慢性的な肩こりにつながっても不思議ではありません。

その他の原因

心筋梗塞の男性イラスト

その他、眼精疲労や噛み合わせが肩こりの原因になることもあります。また激しい痛みや急にひどい肩こりが発症した場合などは、重篤な病気(心臓・内臓の病気など)が潜んでいるケースもありますので、医療機関の受診をおすすめします。

ライズ整体院